赤岳主稜登攀
1/5  赤岳主稜  風弱く快晴で最高の天気。
ただ、快晴のため気温はかなり低くて、そのうえ赤岳主稜は西壁なので日が当たらず、
じっとしているとかなり冷える。

特に難しいところもなく、どんどん登れる。上部の岩場の取り付きで先行パーティーに追いつく。
先行パーティーを待つのを嫌ってのことだと思うが、ツヴェートさんが「遊ぼう」と提案してくれて、
先行パーティーが右に回りこんで登っているピッチを、僕たちは左に回り込んで行くことにした。

出だしが左へのトラバースでこれが非常に厳しかった。ツヴェートさんが苦戦して、両手手袋を脱いで素手で通過。
なぜ、ツヴェートさんが両手袋を脱いで通過したのか、ビレイしているときはよくわからなかったが、
自分が取り付いてよくわかった。甘いホールドを両手でつかまなければならないが、
そのホールドが手袋でつかめるほどガバでないし大きくない。だからツヴェートさんは両手素手で通過したわけだ。
僕は凍える素手ではつかむ自信がなかったので、試行錯誤の末、両手とも手袋をしたまま、
左手はアックスで岩に引っ掛け、右手は直接岩を掴み、変則両手で何とかトラバースを通過。

この厳しい1ピッチの後は正規ルートに復帰して、難なく登りつめた。


レポート:茅野モン隆司

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