北岳バットレス
9月10日〜11日

広河原から大樺沢を4時間ほどの遡行は、聞いていたほど長くは感じませんでした。
二俣より少し上、わずかに雪渓が残る辺りにビバーク。
沢の上下にガスがかかってきて、上はときどき稜線が見える程度でした。明日は天候が持つかどうか、という感じ。
のんびり時間を過ごしていると、夕闇の中に野ウサギの姿を目撃。夜のとばりが降りるや、
沢の音を聞きつつぐっすり就寝。(ツヴェートさんによると23:00頃は満天の星空だったとか。)

2005年9月11日日曜日
登攀。 晴れ後曇り、気温17度

天気は意外にも晴れ。ヘッドランプを点けてバットレスへと出発。
取り付きをちょっと間違えたものの、日の出の頃になんとかbガリー大滝に到着。
すでにbガリーには先行パーティーの姿が。というわけでわれわれは2番目。

bガリー大滝をツヴェートさんが登り初めてからまもなく、「ラクッ!」。ふとみると、カラスのように青い空に浮かぶ黒丸。
あわてて同行のT氏を盾にして隠れました....。先行パーティーからの落石で、
下で準備中のパーティーの足下に無事落ちた模様。

横断バンドを経て1ピッチ目のクラックに到着。汗ばむほどの快晴の中、登攀は快適でした。
どのピッチでもホールド、スタンスが豊富で、ところどころ岩がもろいことを除けば、トラブルもなく楽しみながら登れました。
5ピッチ目ぐらいになると高度感も抜群。正面に北岳の山頂、中央稜、dガリー奥壁などが迫り、
後ろには大樺沢が下まで見渡せて、実にいい景色。富士山も雲もなく、後方にはっきり見えました。
ツヴェートさんによれば、「こんないい天気の北岳バットレスは今回が初めて」とのことです。
凄い高度感と聞いていたナイフリッジもいつのまにやら通過し、マッチ箱の懸垂もスムースにこなして、
無事終了点まで到着しました。

稜線を経てから、快晴の山頂でパノラマを楽しみ、記念撮影した後、下山。
しばらく降りるとガスが出てきて雨もぱらつき始めました。
私たちから2番目後のパーティーは速度が遅かったらしく、ガスの中まだ登攀中。
ときおり4尾根全体が見渡せて「これを登ったのか」と感動的でした。

デポ回収後、広河原までの下りは長い、長い。アプローチシューズを履いてきたのはちょっと失敗。
登山靴にすべきだったと反省しました。ようやくついた広河原バス停。3人で乾杯したビールは、最高でした!


レポート:講習生K氏

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