槍ヶ岳・北鎌尾根
槍ヶ岳北鎌 


【9月23日(木) 曇り】 高瀬ダム−湯俣温泉
 
  八王子であずさ1号に乗り込みすぐに爆睡。ツベートさんとは松本で、信濃大町でオレンジマンT氏と合流。
  初対面だがすぐにT氏と分かるほどのオレンジ。
 
 タクシーで高瀬ダムまで移動。不安や期待を胸に雑談。みんなと話すうちに、私が一番体力がない事が確定。
 明日からどうしよう・・・・
  湯俣温泉に到着後,橋が落ちているとの情報を確かめに偵察に行く。
 ツベートさんが一番心配していた橋は流されておらず,一安心。晴嵐荘の温泉に入る。
  今夜もいつものごとく焚き火をした。

【9月24日(金) 曇り後雨】 湯俣温泉−北鎌のコル

  前夜の雨も上がり"天気予報よりは良いと期待。"わらじ持ってきたか?"とツベートさんに聞かれ,
 要綱には「わらじOR裸足」と有ったから、
 持って来なかったと告げると、困った表情。今回は水量がとても多く,普段よりも沢歩きが増えるからだ。
 
  そのため,時間はかかるが、高巻きを選択しながら水俣川を登る。
 それでも数度の渡渉は仕方なく,裸足で渡るがとても冷たい。
  足の感覚が全然なくなり,2度目の渡渉で痛恨の転倒。
 
  途中,ウォーターシューズ組と登山靴組に分かれる。難しいへつり等もこなしながら,北鎌沢出会いへ到着。
  気分はすでに"今日も1日頑張りました"だが、まだ600mの登りが残っている。 下はガレていて歩きづらい。
 
  やっとの思いで北鎌のコルに到着。ツベートさんの"もうちょっと行こうか"の声は聞こえないふり。
  しかし,到着直後に雨。急いでテントを張る。テントで雑談を始めるが,すぐに眠くなり昼寝。
 
 隣のテントから食事だと起こされる。毎度の事だがI氏の作るご飯はうまい。大雨の中,明日の心配をしながら寝る。

【9月25日(土) 曇り一時小雨】 北鎌のコル−槍ヶ岳山頂−槍岳山荘
 
 明け方,目が覚めると外は雨。隣のテントで声がするけどまた寝る。
  しばらくして隣のテントに"ご飯が出来た"と起こされる。
 
 朝食を摂っているうちに雨は上がった。 表銀座の紅葉がとても綺麗だ。
 今日は初めから、手を使わなくては歩けないところが多い。体があったまっていないのでとっても怖い。
  荒々しい硫黄尾根を見ながら、すごい所に来てしまったと一人思う。
 
  幾度も有る,ビレイなくては越えられない箇所を越え、アンザイレンで歩いていると,
"普段なら,これで充分核心だよなぁ"などと思った。
  こんなに危険な所を平気で歩いている自分に,慣れって怖いと思う。
  天気は少しずつ悪くなり,展望はほとんど無くなる。 せっかっくの北鎌なのにちょっと残念だ。
 
 休憩時2837mのピークの手前で、O氏の"あー"という声が響く。
  私の位置からでは良く見えないが,谷からガラガラと何かが落ちる音が。谷を見ると青いザックが転落していく。
  「この先食事休憩はしないから,今食べろ」と言い残して、 ツベートさんがFIXロープを張って谷へ下りていく。
 
 ツベートさんの姿は見えないが,谷から落石の音だけが響いている。
 もし戻ってこなくても行くしかないんだよな・・・何分待つ?とか考えていると、
  ツベートさんは30分も経たないうちにザックを持って戻って来た。
  さすがツベートさんは頼りになります。
 
 さらに先を進むと,北鎌平に着いた。地図で確認すると山頂はすぐそこ。 
 だが,展望が無いので山頂はまったく見えない。ここから先はクライミングの連続。最終ピッチを登り終え,
 最後を登るI氏の到着を待ち皆で握手を交わし、記念撮影。
 
 鎖とはしごとセメントで固められた登山道を使って槍岳山荘へ。
  ここで,O氏の持っていたテントを無くしたことが判明。T氏とO氏は槍岳山荘泊となりました。
  でも,食事は5人でテントの中でとり、祝杯もあげました。

【9月26日(日) 曇り後晴れ】 槍岳山荘−上高地
 
 今日も展望のないまま槍ヶ岳をあとにする。
  今日は,うんざりするほど長い下りと聞いているが, ツベートさんはゆっくり歩いてくれるので少し安心。
 
 大曲まで下ると天気も良くなるが,山はガスでやはり見えない。進むにつれて人も多くなり,山小屋も綺麗になっていく。
  上高地に着くとビールで祝杯。ツベートさんがつまみを出してくれた。
  食べるものはいくらでもでてくるようだ・・・
 
 最後まで展望が悪く,どこの山に登ったのかも分からないようだったのは少し残念だが,とても楽しい山行だった。
 御一緒してくれた皆さん,どうもありがとう。
    
                                                   レポート:林

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